いわき市長への公開再質問状の回答を受け取りました

  • 2013.05.31 Friday
  • 07:55
 5月28日、いわき市役所保健福祉部にて『いわき市長への公開再質問状』の回答を受け取りました。

保健福祉部の赤津部長さんが対応して下さり、関係部署の責任ある方々もそこに同席して下さいました。

頂いた回答は以下の通りです。
http://kaupili.info/iwaki-mirai/docs/20130528_kaitou.pdf


起きてしまったことへの対応は必要なことで、大切なことですが、私たちが求める『予防原則の立場での具体的な対策』については、なかなか受け止めて頂くことはできなかったのかなというのが正直な感想です。

一定の線量を超えなければ実施されない除染や、受けてしまった被曝の結果を調べる内部被曝調査というものは、更なる被曝を防ぐための対策としては十分ではないというのが私たちの主張です。

今現在いわき市は線量が低いからと楽観視されており、それぞれの市民の多くは被曝の影響を抑えるための対策をしていないという現状に対して私たちは危惧をしています。

いわき市として初期被曝の事実について認識しているのであれば、まずはそれを広く周知させ、市民に対して『守るための意識付け』をしてほしいという私たちの願いの先にあるものは、『親の認識不足により守られていない子どもたちを守りたい』という思いです。

復興を担う全ての子どもたちの健康を守るために、まずしなければならないことは、事実を伝えることだと思うのです。

いわき市長自らがそれを認め、初期被曝の事実を明らかにしながら、子どもたちの未来を最優先に、復興を目指していくという言葉を頂きたいという私たちの願いは、今のところ叶うことはないようですが

市長に対して直接の面談を求めたいという私たちの主張は、たとえ前例がなかったとしても母親である私たちと会って頂いて、子どもの未来についての市長の考えや思いを聞かせて頂きたい。そして私たちがなぜこのようなことを訴えているのかという思いを知って頂きたいという、祈るような思いからのものでした。

国が責任を持って実態を解明すべきという、責任の所在の話をしているのではなく、今この子どもたちをどのようにして守るのかという、いわき市としての決意を求めたいという私たちの願いは、システムや組織などの枠を超えたものであり、もう2年が経ってしまっているのにという切実なものです。

学校給食に対する不安について、この5月に『学校給食でいわき産のお米を使用する』という教育委員会の意向はその後どのようになっているかを確認させていただきました。

検査体制が整ったためという説明に対して、改めて

土壌の調査も進んでいない中で、どのような核種が含まれているか分からないのに、ヨウ素とセシウムの数値のみで安全だとは言えない。

いわき産のものを流通させるために、まずはいわき市民が消費することで安全性を示したいとする思惑は、子どもの未来を守る立場の親としては受け入れることはできない。

大量被曝をしてしまっている子どもたちに、これ以上の被曝の上乗せをさせることはできない。リスクを減らすことを考えなければならない被曝後の私たちは、20ベクレルなら大丈夫であろうなどという見解によって、更なる被曝の可能性を認めることはできない。

様々な事情があったとしても、それを子どもに向けることはあってはならない。

という、私たちの切実な思いをお伝えしました。

いろいろな選択肢がある中で、敢えて被曝の可能性があるようなことをされてしまうことについて、引き続き私たちはそれを認めないという意思を示していきたいと思っています。

客観的に、そして冷静に考えれば、ありえないようなことが当たり前に進んでいく事態に対して『NO』と声を上げることができるのは、大切な子どもの未来を預かっているという母親としての責任を重く受け止めていればこそのことです。

同じような思いを持ちながらも声を上げることができない。勇気が持てないというその理由はなんなのか

ひとりひとりが自分の胸に手を当てて、自分自身の核の部分と向き合う時なのではないでしょうか。

毎日寄せられるメールやお電話の内容は、立場上どうすることもできないというジレンマを含むものも多数あります。

声を上げることにより様々な分断を生むこの問題に対して、分断を恐れるあまり子どもの未来を守ることができないという罪悪感が、多くの市民の心に重くのしかかっており、原発事故による身体への被害に加えて、心の被害という更なる問題はますます深刻化していると感じます。

大人の都合でこのような大惨事に巻き込まれた子どもたちの未来は、責任の押し付け合いや立場を守ることに必死な大人たちによって守られることもなく放置され、

復興の妨げと言われながらも必死で守ろうとする母親の声はいつまでも届かず、歴史上ずっと繰り返されてきた『弱者が痛い思いをする』という構造は、ここにも見事に当てはまっています。

しかし、今こそ、そのような構造を変えていく時なのではないでしょうか。

それが、原発事故という出来事に巻き込まれてしまった私たち、母親がたどり着いた思いです。

守るべきものはなんなのか。

私たちの行動は、乗り越えなければならない様々なことを乗り越えての、ひとりひとりが覚悟を決めての取り組みです。

市民と行政とが一体となってみんなで子どもたちを守っていきましょう!という提案をさせて頂いている私たちですが、モニタリングポストだけでは測りきれない子どもたちの環境について、私たちの会から発足した【TEAM ママベク 子どもの環境守り隊】の測定の結果をお知らせさせていただきました。

土壌の測定結果については、モニタリングポストの数値で安心はできないという値が現に出てきており、これについて早急に対応を求めたいということをお伝えしました。

この件に関しては引き続き協力を求めたいと言っていただき、必要であれば行政も調査をするなどの対策を取るということで、看板を立てたりなどの具体的なことについては今後も話し合いの場を設けさせて頂きたいということをお願いしました。

サテライト保養の実現については、どこの部署の管轄なのかという問題や、どのような区分にして関わるべきなのかなどのシステム上の問題と、いわき市として今現在いわき市民を率先して保養をさせるべきかというところには至っていないという認識があるということを話して頂きました。

しかし、保養については細胞の修復のために必要であり有効であるということは理解しているということですので、私たちは初期被曝の事実があるという主張のもと、こちらも前例などを調べながら今後も協議をさせて頂きたいと思っています。

子どもたちを守るためのガイドラインについて、具体的な提案はできないとするいわき市の回答に対し、なかなか伝えきれない現場の問題については、現場の対応を知っている私たちが子育ての専門家として、提案をさせて頂く必要があると感じました。

放射能の影響を心配する親について、『不安な声にはできるかぎり対応する』という、今現在の個別の対応がもたらしているものは、子どもの人権侵害にも繋がる問題であり、みんなと同じようにできないという子どもの孤独感や、自分を守るためにみんなと同じように行動し、被曝を受け入れて未来を諦めるという子どもの気持ちについて、私たちは早急な対策が必要だと思っています。

子どもの身体を守りたいという思いによって、子どもの心を壊してしまっている事態や、守りたいけれど、孤立させることは心の傷を生むので守りきれないという母親の精神状態も、とても過酷で深刻なものです。

実は不安に思っているけれど、自分の子どもだけ孤立させるわけにはいかないという母親は、少なくはありません。

土壌の舞い上がりが心配だけれど、風の強い日でもマスクを着けることは特別のことのようになっている中で、子どもにそれを強いることはもう難しい・・・

原発事故の影響を受けているという視点で日々の活動が行われているかといえば、今となってはもうその姿勢はあまり感じられません。

体育も、部活動も、普段通りに行われています。

教育の現場で『風が強いので今日は屋内で体育を行います』と言ってくれたら、子どもたちは守られるのに・・・

そのような声を理解してもらうことができないままに2年が過ぎてしまいました。

みんなが一様に守られることができれば、私たちはどれだけの安心を手に入れることができるでしょう・・・

私たちが求めるガイドラインとは、いわき市としての子どもの守り方を決めて、現場がそれに従うことで子どもたちの孤立を防ぎたいという意味でのものです。

いわき市として、放射能に対する不安な気持ちのくみ取りを、保護者に向けてのアンケートという形で一斉に行うことはできないのでしょうかという質問をさせていただいたところ、それは今回の質問状の内容に含まれていなかったので即答はできないとのことでした。

しかし、その場には教育委員会の責任ある立場の方が同席されていたので、私たちの声は直接届いたとおっしゃっていただき

今後は私たちから具体的な内容の提案をさせていただきながら、話し合いの場を設けさせて頂きたいとお願いをしました。

30分間という定められた時間を30分超過して、約1時間に渡る話し合いが行われました。

私たちの声を直接聞いて頂いたことに、心からお礼を申し上げます。

まだまだ語り尽くせない私たちの思いは、今後担当ごとに受け止めていただくということで、何歩もの前進を感じました。

対応して下さった赤津部長さんに、心から、感謝を申し上げます。

同席して下さった各部署の方々にも、私たちの声を聞いて頂いたことに感謝を申し上げると共に、これからも直接の思いを届けさせて頂きながら、共に子どもたちの未来を築くためのお付き合いをさせて頂けますよう、お願い致します。

子どもの命と健康を最優先にしながら、真実の復興を目指すいわき市で、私たちは子どもを育てていきたいと思っています。

共に、やさしい未来を築いていけますように・・・

心からの願いを今後も伝えていきたいと思います。

各メディアの方々も駆けつけて下さり、私たちのアクションを取材していただきました。

朝日新聞さん




毎日新聞さん



福島民報さん



取り上げて頂きましたことに、心から感謝致します。

回答受け取りの後の記者会見では、より具体的なことをお伝えしながら今後の動きについてもお話をさせて頂きました。

私たち母親がなにを思い、なにを願っているのか・・・

このようなメディアでの報道がきっかけでこの会の存在を知ったという方々の声は『はげしく共感します』という内容がほとんどであり、もやもやとした思いがスッキリしたという、方向性を整理するきっかけにもなっているようだということを感じます。

私たち一般の主婦がこのようなことをするまでには様々なことがありましたが、思いを届け、対策を求め、その話し合いができるようになったということは、本当に大きな前進です。

私たちを支えて下さっている方々に、深く感謝を申し上げます。

今後はより具体的なことを求めながら、一刻も早い子どもの環境の改善を目指していきたいと思っています。


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