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- 2020.07.31 Friday
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久しぶりの投稿です
原発事故からもうすぐ7年が経ちますが、様々な経験と共にたくさんの出会いも重ねてきたこれまででした。
突然の大事態を前に無我夢中で動いてきたあの頃を振り返れば、ほんとうにいろんなことがあったな・・・と思いますが、今はそういった無我夢中の行動というよりは、いまだ収束の目途も立たない長期的な問題を前に、私たちには何ができるだろうかという淡々とした姿勢でできることをやり続けて行くだけ、という冷静さの中に立っている、という感じでしょうか。
淡々と続けてきた測定活動は6年目を迎え、今も残り続ける汚染の実態に向き合う日々を送っていますが、「ほんとにこれでいいのかな・・・」と焦りを感じるほどの風化の中で最近起こった、原点に返るようなエピソードについて紹介させて頂こうと思います。
被曝を防ぐためには、目には見えない汚染の実態を調べ続けることが必要ですが、除染作業は一通り終わったし、汚染の調査はもう必要のないことのようになってしまっているというのが今現在の様子です。
そのような中、お子さんの通う幼稚園の敷地に、事故直後の汚染土壌を詰めた土嚢袋が今も置いたままになっているという情報を入手したママのお話です。
大切な子どもを守って行くために、子どもの環境について、汚染の実態はどうなのかも含め関心を持ち続けていれば、様々な情報を入手する機会や出会いも多いのでしょう。
私たちは、これまで2度、その幼稚園にもお邪魔して測定も行って来たのですが、フェンスで囲んで子どもたちが入らないようにしてあったということもあり、その土嚢袋の存在に気付くことはできませんでした。
同じように測定を行う市民がその土嚢袋の存在に気付き、遮蔽の仕方などをアドバイスし、園はその通りに遮蔽のための工夫をしていたそうです。
行政が行った除染ではないので、敷地から持ち出すことはできないというのは、まさに私たちも今対応を求めている問題なのですが、園としてもそこに留めておくしかないための仕方のない措置だったのだと思います。
しかし、そのことを知ったママは、勇気を出して園長先生に不安な思いを伝えたそうです。
その話を聞いた時、この、「勇気を出して思いを伝える」ということがいかに大きな壁かという、事故直後のことを思い出しました。
すべてはここから始まっている
その思いがあける扉は大きいのだけれど、でもそれは、なかなか手をかけられない扉でもある・・・。
「運び出しはできないと言われていたけれど、それができることになったと園長先生から連絡をもらいました」という知らせが、そのママから届きました。
勇気を出して伝えたことが園長先生に届き
園長先生の願いが、行政に届いたそうです。
私たちは測定の結果をいわき市に報告し、協議の中では子どもたちの被曝防護のために必要な対策を求め続けています。
原発事故という未曽有の事態に向き合っていくために私たちは測定を続けています。
市民の声が、具体的な対策に繋がります。
私たちは、測定の結果が生かされることを願っています。
市民のネットワークに感謝!
園長先生の行動に感謝!
ママの勇気に拍手〜