家族のために、社会の中で頑張っているお父さんへ

  • 2013.05.09 Thursday
  • 21:34
 子どもを守りたいという思いは同じでありながら、お父さんたちは社会の中ではいろいろと難しいこともあるということを、私たちは理解しなければならないのだと思います。

復興を急がなければならないということは、父親として家族を支えるためのことでもあります。

風評被害という言葉は、線引きが難しい言葉であると思いますが、とにかくいろいろなことを前進させていくために、復興を進めていかなければならない。

社会的な立場。

そして、父親としての立場。

お父さんに、矢面に立って『子どもを守るためには経済復興よりも大事なことがある!』と言って下さいとは私たちは言えません。

原発事故という特別なことが起こり、誰もが経験したこともないような日々を生きている中で、あれもこれもとがんじがらめになることは、とても苦しいことです。

今、私たちが直面している『地産地消』に戻そうとする動きは、その難しさを物語ります。

『いわき市の学校給食。いわき産米使用を検討中』
http://iwakinomama.jugem.jp/?eid=31

立場上、それに対してものが言えないというお父さんがほとんどだということは、仕方がないことかもしれません。

様々な繋がリがあってこその男性社会の中で、『地産地消』を推進するか、それとも『まだ早い』と言うかは、2年が経った今としては、もうそろそろ・・・という流れの中で、後者であることはとても厳しいことでしょう・・・

教育委員会に声を届けているママたちから、どのような対応をされたかという報告が寄せられています。

対応して下さっている担当の方々も、家に帰ればひとりのパパなのかもしれません。

ヒステリックに訴えるママもいれば、切々と訴えるママもいることでしょう・・・

原発事故の影響から守りたいという、母親として当たり前の声を聞いて、『全袋検査の体制が整ったのだから大丈夫です』と言い続けることは、とても大変な立場であろうと思うのです。

被曝してしまっている子どもたちに、これ以上のリスクを背負わせるということは、本来ならば考えられないようなクレイジーなことです。

冷静に考えれば考えるほど、大人たちが子どもを守りもせず、原発事故前の状態に、『地産地消』に戻そうと急いでいる今を、なんという悲しいことだろうと思うのです。

子どもたちは、目の前の食べ物を疑いもなく食べるでしょう。

これを食べることが、リスクをおかしていることだという意識などあるはずもない・・・

しかし、現実は違います。

子どもは大人を見て育ちます。

原発事故前から食の安全だけではなく、様々な環境についても意識を持ちながら子どもを守っていた母親たちを見て育ってきた子どもたちは特に、今なにが起こっているのかを知っています。

母親が放射能の影響について敏感に反応をし、先生にいろいろなことをお願いしている姿は、自分のためであるということを知っています。

先生の言うことは正しいことばかりではないということ。

いろいろな考えの大人がいるということを、子どもたちは事故後特に味わうこととなりました。

全力で守ってくれる先生もいるけれど、お母さんのことを悪く言う先生もいる。

子どもは子どもらしくと思いながらも、自分の子ども時代を振り返っても、そうではなかったと思い当たります。

この給食には放射性物質が含まれているかもしれないと分かっていても、みんなと同じようにするために、特別な存在にならないために、それを口に入れる子もいるということを知ってほしいと思います。

とても悲しくて残酷なことではありますが、それを生み出しているのは大人たちです。

原発事故が起こったことを、早く忘れてしまわなければ進まない復興というものが、子どもたちを守らない事態を生み出しているということは否定できない事実なのではないでしょうか・・・

気付いていてもどうすることもできないという、その矛盾の中で生きることは、本当は苦しいことではないかと思うのです。

責めている訳ではありません。

子どもを守るための対策をしっかりと求めた上で復興も頑張る!というお父さんを、私たちは応援します。

そのためにも、どうか『地産地消』を、子どもたちに強いる流れに『NO!』と言ってほしいのです。

『いわき産のものを流通させるためには、いわきの住民が食べている姿を見せなければならない』などという、そんな残酷なことを言わないでほしいのです。

それを子どもたちに押し付けてはいけないと思います。

この子どもたちは、大人たちを信じたいのです。

『ママと先生は違うんだよ。だから言っても無駄なんだ!』という言葉を子どもの口から聞いたとき・・・、そんな目で大人を見るようになったなんてと胸が痛みました。

砂煙が舞う中で行われた運動会を、まるで生き地獄のようだと呟いた妻に『もう言うな!ここで生きるということはそういうことなんだ!』と言った夫のセリフは一生忘れない・・・

日常に山とあるこのような場面・・・

原発事故というものがもたらした複雑さは、なかなか伝わるものではないかもしれませんが

自分の気持ちをごまかして、閉じ込めていなければ過ごすことができないような日々は当たり前にあります。

大人として、厳しい中でもこれだけはという線引きがあるとしたら、子どもたちにこれ以上の被曝をさせないように、力を尽くして頂けないでしょうか。

勇気を出して、子どもを守ってほしいと願っています。

学校給食でいわき産のお米を使う方向に進めている教育委員会。

只今検討中ということですが、影響力を持つ方々の間でどのような話し合いが持たれるのか・・・

母親たちは祈るような思いでその結果報告を待っています。

どうか、勇気ある決断をして頂きたい。

このようなことが起こった今、私たちは、これ以上の悲しみを増やしたくはないのです。

私たちは、信じています。

どうか、お願い致します。

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